機械式計算機の運搬と保管

みなさんは機械式計算機をどの様に保管されていますでしょうか。我が家での保管場所は6畳ほどの自室なのですが、機械式計算機が何だかんだと30台近く集まってしまいました。これまではスチール棚やベッドの下に並べていたのですがもう限界です。特にかさ張るケース入りのタイガーで、4台あるうちの3台は自宅から100キロほど離れた静岡県の実家の納屋に疎開させました。

しかし3台減った程度では焼け石に水です。これからは自室で分解や組み立てにチャレンジして行くつもりですが、このままでは作業場所の確保もままなりません。そこで第2次疎開作戦として、当面は分解や整備を行う予定の無いモノは、すべて実家の納屋に運ぶ事にしました。

次の課題は梱包です。ご存知のとおり機械式計算機は「積み重ねる事」には極めて不向きな形状です。これを効率的に運搬して保管するには「積み重ねられる箱」が欠かせません。そこで「タイガーにぴったりなダンボール箱」を探す事にしました。手持ちのタイガーの2期から6期を採寸してみましたところ、すべての機種が入るのは長さ36cm、幅21cm、高さ14cmのダンボール箱(いずれも内法うちのり)という結論になりました。

それにしたがって運送会社や郵便局が市販しているモノや、専門の業者の規格品をチェックしてみたのですが合うものは見つかりません。唯一近いサイズだったのが人形用の箱だったのですが、こちらは贈答用の化粧箱で強度的に弱くてNGでした。

もちろん段ボール箱の専門業者にオーダーすればぴったりのサイズが作れますが、30枚などと言ったら鼻で笑われてしまう事でしょう。やはり自作するしかありません。

「少ない改造」で希望するサイズが作れる入手可能はダンボール箱・・・で行き当たったのがワイン用のダンボール箱でした。我が家でよく飲むワインは12本単位で注文するのですが、それに使われているダンボール箱の内法うちのりが36.5cmだったのです。

そこでさっそく「タイガー用の箱作り」に取り掛かりました。箱は20個以上必要ですので、1個作って寸法を確認し、それを元に型紙を作りました。こうすれば以降は採寸が不要となり箱作りの効率化が図れます。

機械式計算機1個箱

あとは黙々と作業・・・10個ほど作ったことろで、できあがったダンボール箱の山を眺めますと、これが「結構なボリューム」なのです。

それを見て今さらながら思いついたのが「2台入る箱の方が効率的」という事です。タイガーの断面形状を単純化しますと直角三角形となります。1台は本来の姿で箱に入れ、もう1台は逆さまにして納めれば無駄なスペースが減るというワケです。もちろん2台の間にはじゅうぶんな緩衝材を入れます。

機械式計算機2個箱

これですとダンボール箱の改造は高さを変えるだけで済みますし、元のダンボール箱の2倍の数のタイガーを収める事ができるのです。残念なのは手持ちのダンボール箱があと1枚しか残っていないという事・・・己の浅慮を今回も後悔する事となりました。

・・・と、今回は10個の1台用の箱と、2個の2台用の箱ができました。完成した箱の寸法を測って、両者の容積を比較してみますと・・・2台用の箱は1台用の2倍。残念ながら容積面でのメリットはありませんでした。原因は2台の計算機の間に入れたスポンジの容積と、元の箱の奥行きを変える手間を省いた事で無駄な空間が生まれ、容積的な最適化が図られなかったためでしょう。

機械式計算機1-2個箱

両者のスペース的な効率が変わらないとしますと、使い勝手は1個箱の方が良いですし、作る手間は2個箱の方が掛かりません。とりあえず手持ちの計算機が全部片付く様に、2個箱を優先して作り、元のダンボール箱に余剰ができてきたら1個箱に変更して行こうと思います。

しかし、いずれにせよ箱の元になる段ボール箱は、ワインを12本注文しないと入手できません。がんばって飲んでもひと月に2箱ほどしか入手できないでしょう。まあ、急がなくてもいずれはすべての計算機を箱に収める事ができるでしょう。

追伸:今回「避難」的な意味で「疎開」という言葉を使いました。これまで「疎開」というのは「戦争中に都市部の住民や産業を田舎へと避難させること」だと思っていたのですが、それにしては『疎開』と云う字面と意味が合わないなぁとWikipediaで調べました。そしたら疎開の本来の意味は、軍事作戦用語で「前進中の部隊の距離・間隔をひらくことで、集団行動している兵を散らし、攻撃目標となり難い状況を作りながら作戦行動を行うこと」でした。まさに「リスクの分散」ですね。


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