実物でたどるコンピュータの歴史


東京理科大学出版センターの「現役の教員が最新の科学の話題や情報を、分かりやすく解説する科学啓発本」である「坊っちゃん科学シリーズ」の一冊。著者は東京理科大学の学長も務めた竹内伸氏。タイトルの通り「実物」の写真が多用されており、計算に関する史料のコレクションでは日本有数の同大学ならではの書籍といえます。

多くの「コンピュータの歴史書」において、機械式計算機は軽く触れられている程度ですが、同書では「機械式計算機」に多くのページが割かれています。同大学の「計算史料博物館」でもある「近代科学資料館」のガイドブックとして、訪問の際は事前に読んでおくと、見学がさらに楽しめると思います。

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こちらはamazon.co.jpでも見る事ができますので掲載。問題がある様でしたら削除します。

追記:本書の73ページにフリーデンの計算機が写真で掲載されており「1912年にフリーデン社で製造された」とあります。しかし、Wikipediaによりますと、創業者のCarl Fridenは1891年生まれで、彼の会社であるFriden Calculating Machine Companyは1934年の創業とありますので、誤りだと思われます。


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