よくあるコンピュータの歴史本です。特徴はハードウェアでなくアーキテクチャを中心に論じている事でしょうか。また、できるだけ一次情報にこだわる事で、推論やうわさを排する事に力を注いでいます。
内容としてはバベイジの階差機関と解析機関および、彼の解析機関のプログラムを書いた、世界初のプログラマと呼ばれるエイダについて多くのページが使われていますので、バベイジやエイダの業績に興味のある方には良いでしょう。
機械式計算機に触れられているのは下記の部分のみですが、階差機関が商業的に成功しなかった理由として、機械式計算機の発達と普及が上げられています。
↑画像をクリックすると大きく表示されます。
星野力著 共立出版刊