統計資料館


新宿区の若松町にあります総務省統計局の統計資料館にいってまいりました。以前の最寄り駅は山手線の新大久保駅で、そこから徒歩で20分ほど掛かりましたが、現在は徒歩5分ほどのところに、都営大江戸線の若松河田駅ができて便利になりました。

同館は平成25(2013)年4月にリニューアルされていますので、それ以前に行かれた方には再訪をおすすめします。

機械式計算機は「機器にみる統計の歩みコーナー」に展示されており、下記の様な説明がされています。

国勢調査の集計のため、大正時代に導入されたPCS(パンチカードシステム)は、分類や加減算には有効でしたが、乗除算に弱いという制約がありました。そのため、主として乗除算により結果表を作成する統計調査の集計業務は、計算道具を用いた人手による製表を行わざるを得ませんでした。これらの業務はその後、電子計算機で行うようになりましたが、こうした電子計算機導入以前に大きな役割を果たしたものが手動・電動の計算機です。


展示されていますのは11台ほどで、特に珍しいのは大正14年に購入されたというスイスのミリオネア計算機(上記写真右側)と、昭和3年に購入したという電動のタイガー計算器(下記写真)でしょう。このタイガーのシリアル番号53だそうです。

機械式計算機はその他にも明治時代にアメリカから購入されたバロースや、同じくアメリカのマーチャント、モンロー、ダルトン、スウェーデンのファシット、日本のタイガーやブルースターの機械が展示されています。

その他にも興味深い展示物として、川口式電気集計機があります。国勢調査の集計に使うパンチカードシステムで、明治37年に人口動態統計調査の集計用として試作したもの。作ったのは逓信省電信燈台用品製造所の川口市太郎という方で、東芝の創始者でもある田中久重=からくり儀右衛門の弟子だそうです。

同館は統計局の建物を抜けた中庭にあり、セキュリティチェックを受けますので、訪問する際は身分を証明するモノを持参した方が良いでしょう。

総務省統計局・統計資料館  www.stat.go.jp/library/shiryo.htm

統計局のサイトは(当然ながら)沢山の統計データを公開しており、この↓あたりのデータの様に誰もが楽しめるモノもあります。
品目別都道府県庁所在市及び政令指定都市ランキング

上記のデータから塩と醤油の購入量を抜粋してみましたが、これだけ差があるものなのですね。東北地方が塩の消費が多いのはうなずけますが6位は長野市です。長野県は減塩運動をすすめたおかげで、長寿日本一になったと聞いていましたが、塩の購入量は多いですね。漬け物や味噌を作るのに使っているためでしょうか。


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